HOME > PURPLE[同窓生の今] > PURPLE No.008 第5期 蔵光 慎司
今の仕事について
調理士としてサービス業として 一期一会を大切にし、常におもてなしの気持ちを持てるように心がけてます。お客様からの美味しかったの一言を頂けるのが、何より現在の私の支えになっています。実務においては、“五感”を働かせることに気をつけています。
①観ること(目で食材の鮮度や形状を観察する)
②触ること(指先の感触で微妙な状態の違いを把握する)
③嗅ぐこと(鼻で香りや匂いをしっかり感じる)
④聞くこと(油、蒸気、食材に火の入る音等に注意する)
⑤食べること(食感、味覚を舌を使って記憶させる)
自分の持っているセンサーを全て使って料理を作っています。するとなんとなく五感の次の六感があるように最近思えてきました。
勘に頼るのではなく、勘を養っていくと不思議な能力が身につくのかも知れません。
在校中の思い出
宮島からの通学はトライアスロンみたいでした。連絡船、電車、自転車を乗り継ぎ1時間ぐらいかかりました。
登校し校舎の窓から見る景色は、校歌の歌詞にあるように瀬戸の海が朝日に輝き、宮島の山々がちょうど観音様の横顔に見えて本当にすばらしかた。
2年生の時クラスマッチ(バレーボール)で大接戦の末、3年生を破り見事優勝しました。プレーした我々以上に、担任の新見先生が喜んで下さったのが印象に残っています。
そして、卒業式の日に先生のお母さんにお寿司を作っていただき、教室で食べさせてもらいました。
良い思いでは30年経っても忘れません。
五日市高校在校生へ向けて
大学卒業後に調理士の専門学校を経て料理の世界に入ったので、周りの料理人よりもスタートが遅い分、他人よりも2倍ぐらい頑張らないと一人前に成れない感じがして、常に料理のことを考えていました。
中学時代の恩師に、“登る道は違えど、登りきれば必ず同じ月が見える”と教わったことをいつも思いだします。
人が生きていくのに紆余曲折は必ずありますが、焦らず一歩一歩登っていけば何とかなるものです。
何年か経って昔の友と、登って来た道について語ることができれば良いと思います。
蔵光慎司さんプロフィール
大阪工業大学卒業
大阪あべの辻調理師専門学校卒業
㈱ホテルグランヴィア広島 神石料理長 現在
取材後記
先日 恩師の新見先生と同期3名で ホテルランチにお邪魔してきました。
21階のお店に入ると 一面ガラス張りで配下には ミニチュアのような新幹線行き交い 広島駅周辺の景色のもと
カッコいいシェフの手さばきと共に繰りだされる料理は 絶品でした。
お昼から 優雅で贅沢な時間を 過ごさせて頂きました。
50歳になる 5期生ですが 8月に予定されている 同期会では 多くの級友と再会出来る事を楽しみにしています。